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日進市 歯科 大島歯科 コラム
 
薬剤とお口の中の関係
もったいない

最近、この言葉をよく見聞きするようになりました。エコロジーの考え方からでてきた言葉です。成長期を脱し成熟期に達した先進各国は今までの「使い捨て」の生活から 「ものを大切にしよう」という考えの生活に変化してきていることを表現しています。またあのマータイさんが提唱したことでも有名になっていますね。

さて、大人の歯の数は智歯(親知らず)を除いて28本あります。こんなにあるのだから「そのうちの1本や2本なくなったってどうってことない」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、その1本1本がそれぞれ大切な役割を果たしているのです。ですから、1本でも失うとバランスが崩れます。

幸い歯科治療により人工の歯を補うことである程度回復させることはできます。しかし、生まれながらに持っている天然の歯には到底かないません。地球に残っている資源に限界があるのと同じように、歯もなくなったら最後再び生えてきません。「もったいない」精神で、歯も死ぬまで残すよう努力することが望ましいと考えます。それが健全な姿だと。  

体の健康診断を受けるのと同様に、是非お口の中も歯科医院にて健診を受けましょう。 そして、一生自分の歯で噛みましょう。歯は、決して「使い捨て」するものではありません。

 
   
薬剤とお口の中の関係
薬剤とお口の中の関係

患者さんのお口の中を拝見すると、異常に唾液の量が少なかったり、適切な歯磨きをしているにもかかわらず、歯肉に炎症を起こしている方がいらっしゃいます。こういったケースは比較的高齢者の方に多く見られます。これは、定期的になんらかの薬剤を服用している場合が多いと考えられます。
今回はその代表的なものをご説明します。

唾液分泌に影響を与える薬剤

唾液分泌が減少すると「口腔乾燥症」になります。唾液分泌を減少させる薬剤は何百種もあり、主要なものとして降圧剤(高血圧症の患者用)、麻酔薬、鎮静剤、抗ヒスタミン薬、パーキンソン病治療薬、また過剰なビタミンDの摂取も原因となります。

この「口腔乾燥症」になると虫歯になりやすくなり、プラーク(歯に付着する細菌の塊)が取れにくく、歯肉炎・歯周炎の原因にもなります。また、義歯を装着している人は吸着力が落ちて維持が不安定となります。

このような状況の方こそ、定期的なお口のチェックが必要です。
歯ブラシだけでは落ちにくいプラークの除去などをしっかりすることにより、薬剤を服用しながらでも、お口の中の健康を保つことができます。

 
   
口臭について

口から吐き出される息のにおいが、他人に不快感を与えるものです。自分の吐く息がにおうと思うと不安になり、人とのコミュニケーションが取りづらくなります。しかし、口臭の発生原因をしっかり探り、きちんと予防すれば悩むことはありません。

口臭の種類

1.どなたにもある生理的な口臭
私たちは生きている限り、毎日何度か食べ物を口にするので、口の中ではさまざまな代謝が行われています。ですから、誰にでも生理的な口臭はあるものです。無臭ということはあり得ないのです。

2.飲食物・嗜好品による口臭
ニンニクなどのにおいの強い食べ物を摂取した場合や、お酒を飲んだ後に出るアルコール成分のにおい、タバコのタールやニコチンのにおいなどです。しかし、これらは時間と共に減少し、なくなってしまう一時的な口臭です。

3.病的な口臭
病的な口臭の原因の約90パーセントは、口の中の病気や汚れが原因で発生します。 それらは、歯周病、舌に付着した汚れ、入れ歯などの清掃不良、そして虫歯などが あげられます。ですから、口臭が気になったら歯周病や虫歯が原因であることが大であるので、治療をすることにより改善できる可能性も大であるといえるでしょう。

「口臭が気になったら、まず歯科医院を受診することをお勧めします。」

 
   
出産を計画している貴女へ

1.妊娠中のお口の中は・・・今よりも悪化する! 妊娠するとホルモンのバランスが変化し、唾液の分泌量が減ったり、お口の中の細菌が増加したりして、虫歯になったり歯周病が進行しやすくなります。

2.生まれてくる赤ちゃんに悪いばい菌を
うつさないように!

虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、無菌状態の生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には存在しません。生後1歳7ヶ月ごろから2歳7ヶ月ごろに時期に大人(主に母親)から感染するといわれています。母親の口の中にミュータンス菌が多いほど口移しに食べ物を与える際に感染させてしまう確率が高まります。

このように妊娠してしまってから、ましてや出産してしまってからお口の中の問題を 解決しても生まれてきた赤ちゃんにはもう既に悪影響を及ぼしてしまっている可能性が高いのです。これでもう出産を計画している貴女のしなければならないことはお分かりになったはずです。そうです、早速、かかりつけの歯科医院でチェックしてもらいましょう。

「お母さんも健康、赤ちゃんも健康」これが何よりです!

 
   
喫煙はお口の中にも悪影響を及ぼす!

皆様は「タバコとお口の中の関係で、思い付くことはどんなことがありますか?」と問われたら、どう答えるでしょう? たいていすぐに頭に浮かんでくるのは「歯が汚れる」ということではないでしょうか?

それは自分で直接簡単に見つけられるからでしょう。しかし、このことは審美的(見た目的)には問題ですが、病的な問題はほとんどありません。では、何が病的な問題なのでしょう?

日本人の喫煙率は成人男性43.3%、女性10.2%(2002WHO)。そんな中でタバコの害としての肺がんは98.5%とほとんどの方が知っていると答えていますが、タバコの害としての歯周病は17.7%の方しか知らない状態です。

タバコが歯周病に与える影響は、喫煙者本人のみでなく、その周りの人にも影響を及ぼすこと(受動喫煙)も確認されています。

病的な問題とは、タバコの有害物質により歯肉の毛細血管が収縮し、十分な栄養が運ばれるのを妨げられることや、唾液の分泌量が減少することにより、より早く歯周組織(歯肉、歯を支えている骨など)が破壊されることです。そして、この破壊は、初期には自覚症状をほとんど伴いませんので、気が付いたときには既に相当歯周病は進行してしまっています。

実際、臨床の現場ではこのことによく直面します。明らかに喫煙者の歯周組織には問題が多い。また、禁煙を促すアドバイスにより、賢明な方は努力され、本当に見違えるように改善されていく現実も目にします。

折角、虫歯が一本もないと自慢していた歯も、それを支える歯周組織がダメになれば失ってしまいます。タバコだけが歯周病の原因ではありませんが、今まで書いてきたように大きな悪影響を及ぼす要因であることは、間違いありません。

一生、自分の歯で食べられるようタバコは止めましょう!
 
   
歯周病について
40歳を過ぎると進行が一気に加速するといわれている「歯周病」。そして、「歯周病」は中高年が歯を失う原因の約8割を占めています。それにもかかわらず、あまり重要視されていないのではないでしょうか?

歯を支える組織(歯周組織)は、歯肉、歯槽骨、歯根膜、セメント質4つの組織から成っている。この4つの組織が破壊されることを「歯周病」といいます。症状の進み具合により「歯肉炎」と「歯周炎」の2つに分かれます。

歯の表面には、デンタルプラーク(歯垢)という複数の細菌から構成されるバイオフィルムが存在します。ブラッシングをしっかりしていないとその細菌が出す毒素により、歯肉に炎症が起き、赤く腫れ上がったり出血するようになってしまいます。これを「歯肉炎」といいます。適切なブラッシングをし、プラークの除去(プラークコントロール)をしっかりすれば「歯肉炎」は防げます。また、歯肉に限局している炎症のみであれば、適切な処置をすれば元の健康な歯肉を取り戻すことができます。しかし、歯肉の下の歯槽骨、歯根膜、セメント質まで炎症が進んでしまうと、なかなか元には戻りません。これを「歯周病」といいます。

歯周病」は、他の様々な疾患との関係があるといわれています。(主な疾患は糖尿病、心疾患、骨粗鬆症など。)口の中とは離れた部分にも影響を与えていることもあります。例えば心疾患を患った人の心臓から、歯周病菌が発見されたという報告もありました。

症状が出現する前(健康な状態のとき)に、是非検診をされることをぜひお勧めします。
 
   
 
 
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